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こんばんは、series500です。
こうやって雨が降っている現状を見ると、やっぱり梅雨は明けてないんだなと実感します。
天気予報も、まるでオセロのように雨予報に変わっていっているし・・・
晴れている時は夏なんですけどねぇ~

大学院の春学期の授業が続々と終わっていきます。
今日は、政治学特論研究Ⅴ。
この特論研究の授業は、半期開講なので、秋学期に続くことなく本当に最後です。
この授業では、医療政策を題材にしてきましたが、まぁ色々と考えされられた授業でした。
一般的に医療に対しての評価が低いのが日本の現状ですが、角度を変えて考察するとそうでもないな、ってのが私の印象です。
加えて言うなら、日本では如何にマスコミの力が大きいことか。
別にそれが悪いとは思いませんが、過剰に信頼している側面は日本人の中に確かにあります。
医療に対してのバッシングが2000年以降激しくなったとされていて、それは他の分野にも当てはまりますが、本質的に共通しているのは、利用者側の権利意識に因るところが大きいのです。
医療という不確実性を含む分野に対しても、利用者としては「お金払っているんだから・・・」といった具合の感情が強く見受けられます。
これは、例えば教育も同じで、教育に関する問題は全て学校・教師に丸投げされているのに似ています。
よく「教師の質が落ちた」と言う人がいるんですけど、じゃあ数十年前の教師は適切な指導をこなせたかと言えば、それは必ずしもそうだったとは言えないでしょう。
むしろ、現代の教師は時間的にも役割的にもオーバーワークだし、学校も本来の役割を超えた教育問題を扱わざるを得ない状態に追い込まれているとも見れます。
その一方で、教育は学校に任せておけば良いという意識が社会にはあって、それだけに問題を複雑化させているのも間違いないです。
今は教育を例に出しましたけど、人を相手に社会的かつ専門的な仕事をする分野には必ず同じような問題があります。
福祉もそうですし、広く見れば官僚を始めとした公務員にも当てはまるかもしれません。
ここでは、これ以上の事は時間と気力の問題から言及しませんが、この授業で使用した参考文献は、そうした問題を検証していく上で有益な本ですので、示しておきます。
いずれも医療がテーマですが、これを基に広く考察できると思います。
・池上直巳/J.C.キャンベル『日本の医療 統制とバランス感覚』(中公新書)
・権丈善一『医療政策は選挙で変える 再分配政策の政治経済学Ⅳ』(慶応義塾大学出版会)

上は少し古い本でここ10年の医療改革が反映されていませんが論旨は現在でも適切で、文庫本なので直ぐ読めますし、下は結構な分厚さはありますが、かなり読みやすくスラスラ入ってきます。
いずれも「政治学」の本ではないんですけどね。

今期、公務員試験の全滅が確定。
・・・そりゃ、無勉強で合格できるほど甘くはないですね。(苦笑)
なので、私に与えられた唯一の道は、大学院の卒業を目指しつつ、来年に向けて試験勉強をして、補助的でも本格的に就職活動をする事のみです。
大学院で勉強できるのは、学生としてこの上ない喜びではありますが、人間としてどうなんでしょう・・・か。
少なくとも私は、色んなものから「置いていかれている感」が凄まじいです。

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