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こんばんは、series500です。
今年は新型インフルエンザの影響もあって、既に休み明けしている学校も多いようですが、今日は8月31日!
単に8月が終わるだけでなく、宿題に追われるという懐かしい過去が蘇り、何かが終わっていく寂しさがある1日です。
そんな今日は、4ヶ月振りに歯医者の歯科検診に行ってきました。
しかし、誠に残念ながら、右上に小さな虫歯が・・・
かなり久し振りの虫歯で、この位なら気にしなくても良いらしいのですが、治療するに越した事はないということで、今週末に治療してもらいます。
それより、未だに眠っている上の親知らず(知歯)2本の方が気になるんですけど・・・
あの下の(未だ出てきてない)親知らずを破壊した時の恐怖が蘇ります。

今日は、選挙と政治について少し・・・
昨日の衆議院議員総選挙は、未明にかけて結果が出揃いました。
大勢は昨日の時点でハッキリしていたので、それはそれで良いのですが、どうも腑に落ちなかった事が。
それは、いわゆる「敗戦の弁」。
日本では長らく自由民主党が政権に絡んでいて、恐らく選挙で落選なんて考えた事もないような人が、今回の選挙では易々と落選していったワケですが、その大御所と言われる落選議員の敗戦の弁がどれだけ傲慢なものか。
自分達の何を批判されているのかさえ理解しようとせず、如何にも主権者である国民が自分を選択しなかった事が悪いかのような奢り高ぶった言い草、国民の代表である政治家としての資質の欠片も感じられません。
あのような人達が今の今まで国を動かしていたかと思うと、怒りがこみ上げてきます。
組織票が大きかったとはいえ、選んできた国民も国民だけど・・・
人の価値は、負けた時に分かるものなのかもしれません。

因みに、今回の選挙の投票率は、小選挙区で69.28%・比例代表で69.27%と、現行制度になってからは最高の投票率だったそうです。
選挙権を持つ人の中には、選挙に興味のない人から様々な要因により行けない人を考慮すれば、それなりに高い数値であると読み取っても差し支えないでしょう。
本当はあってはならない事ですが、これまでの政治は組織票が支えてきた面が大きく、それ故に政治を国民一人一人が動かす事は困難である印象があった事も事実です。
しかし、今回の選挙で、投票率が上がり組織票が相対的に薄まれば、民意をある程度反映した議会構成を実現できるかもしれないという可能性を示したと見る事も出来ます。
それ故に、社会の風潮が安易な政権交代を頻発させ、政治の不安定を招く危険性が皆無ではありませんが、一先ず日本の制度下においては難しいと考えられてきた政権交代が可能である事を証明した点は、物凄く大きなものです。
ただ、選挙率が高まれば正確な民意が反映できる、ならば選挙権を投票義務として位置付けてはどうかという主張には賛成できません。
歴史的に見ても、選挙権は近代市民が封建的権力主体から獲得した権力のコントロールの手段でありますが、あくまでも権利は権利であり、選挙で投票しない事も、ある意味で意思表示なのです。
すなわち、良く言われる「選挙権の放棄」は存在せず、言い表すなら「選挙権の不行使」です。
だから、そういった意思は、義務によって投票行動に向かわせるのではなく、政治から積極的に国民の関心を惹きつける努力を見せるべきだと考えます。
従って、選挙権の義務化は安直且つ愚策であると言わざるを得ません。

そして、選挙制度にも課題が浮き彫りになりました。
比例代表制は、少数政党も国政に送る機能がありましたが、今回の選挙では完全に逆の作用を働かせ、本来の機能が発揮できたとは言い難い様でした。
もちろん兼ねてから小選挙区制にも批判がありますし、かと言って如何なる選挙制度にもメリットとデメリットがありますから、難しいトコロではあるんですが・・・
それから、私自身はマニフェスト選挙にも懐疑的です。
政党のマニフェストは、ある意味で各議員を拘束するもので、特に小選挙区制で各地域から代表として国会議員が選出される制度である以上、マニフェストを選択するという形は馴染まないと考えるべきです。(ただし、初めから議員の個性を否定する公明党・日本共産党には最適な制度ではあります。)
なので、大枠的な指針という意味ではマニフェストも役に立ててもらえば良いかと思いますが、少なくとも最近の選挙で出てくるマニフェストは細かい政策まで言及し過ぎで、必然的に選挙制度・各議員の政治的活動の自由と相反しています。
何か、政権”公約”と言えば聞こえは良いのですが、マニフェストを選択するのが選挙ならば、現在の選挙制度と国会議員のあり方は全く変えてしまう必要があるのです。

さて、今回は圧倒的な勝利で民主党政権が誕生しますが、やはり一番大きかったのは自公政権への失望によるものでしょう。
最初にも述べたとおり、政策云々は兎も角、党としても奢り高ぶったような態度は更に国民を呆れさせたと言っても過言ではありません。
この政権交代は、二大政党制を確固たるものにしたとも言えますが、大枠では似たり寄ったりの保守二大政党にどれ程の価値があるかは、今後の政治への取組み次第でしょうか。
過剰な期待は大きな失望を生むワケで、国民としても今後は更にしっかり現実と将来を見据えて政治を見ていく必要があるでしょう。
でも、私は、細かいマニフェストは信用していないので、個別の政策について出来ない(あるいは妥当でない)となった政策は勇気を持って止めてしまっても良いと思うのです。
確かに、マニフェストを国民との約束と考えれば、粛々と達成される事が理想的なのかもしれませんが、政治も経済も状況は刻一刻と変化するし、選挙の時だけでなく、常にその時節に合った民意を反映した政治を目指すというのなら、それも必要な措置である事は当然に肯定されるべきです。
ま、問題は山積みですが、政治が少しでも良い方向に向けば良いですね。

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