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こんばんは、series500です。
今日は言うまでもなく、終戦記念日。
太平洋戦争・第二次世界大戦という日本の歴史、いや、世界の歴史から見ても悲惨な出来事が終結して今年で64年になります。
しかし、我々は本当に戦争という経験を今に活かしていると言えるのでしょうか。
私は、それは殆ど活かされていないように感じます。
我々は、押し付けか戦略か知りませんけど、憲法9条という他に類を見ない思想を手に入れました。
日本は、軍隊を持たないと、そして、国際紛争の解決に武力を使わないと・・・
しかし、この60数年で我々がやってきた事って何でしょうか?
確かに、経済を復興させ、発展させ、日本は裕福になったかもしれません。
でも、憲法9条については、どう解釈して軍隊っぽいものを持つか、あるいは、それを使って如何に世界貢献(という名の「加担」?)に寄与するかしか考えてきていないのです。
本来、こういう思想を持った我々は、それを世界に広げていく使命を負うべきだったはずです。
まして、経済で世界をリードするような国になった以上、それを実行する立場になるに相応しい国になったんじゃないでしようか。
そりゃ国際政治的には、経済的にも世界を実質的に支配しているのがアメリカで、そんな国で未だに軍事産業が盛んで、理由は数あれど現代戦争の指導的役割を暗に担ってしまっている事実はあります。
もちろん、私だって戦争を知らない世代・・・今なら「そんなものは理想に過ぎない」「現実に攻められたらどうするんだ」と言われるかもしれない。
だから、最低限の現実的な戦力が必要という理論が出てくるのも分かります。
だけど、少なくとも私は、戦争が死ななくても良い人がこれ以上呆気なく死んでいく不毛で愚かな事を知っています。
戦争は突如やってくる天災とは違います。
憲法改正論者や核武装論を唱える人には、まるでドコからともなく正体不明の敵がやってきて日本を侵略するというような主張をする人もいるんですが、幾ら狂った国がこの地球上に現れようとも実際にそういう事はあり得ないのです。
だから、どうやって世界から戦争を追放するかを考え、行動することなく、「国は軍隊を持ち、武力を行使する権利がある」等という古い世界の常識に迎合しようという今の日本の姿勢に疑問を覚えるのです。
過去には、戦争や軍事技術が世界を発展させてきただとか、核兵器があったから日本の暴走が止まったというのは論外。
確かに過去においてそういう面が認められるにしても、これからの世界にそれを求めるのは、それこそ幼稚かと思います。
近年、世界は右傾化していると言われ、日本でも例えば歴史の教科書問題として、自虐史観からの脱却を主張する人もいるのが現実です。
この例に私の意見を触れておくと、やはり日本史という視点では、ある程度は自虐的になるのは必然ではないかと思います。
我々は60数年前、あらゆる面で選択を誤りで、多くの死者を出しました。
仮に当時の主張が正しいものであったとしても、手を出してはいけないのは、人間関係でも基礎中の基礎。
それを確かなものとして歴史に位置づけるのは、この戦争の経験を後世に受け継いでいく責任があるからです。
ただ、世界史というもっと大きなスケールにおいては、日本史よりも更に客観的に、世界史的な流れからの位置づけが必要なのではないかと考えます。
そこでは自虐的でなくても、歴史学・政治学的な検証がなされるべきでしょう。
そして、これらに重要なのは、日本史と世界史をなるべく同時に学ぶ事。
現在のように、日本史・世界史のどちらかしか学ばないのは、視点を偏らせる事になります。
ですから、日本から見た視点と世界から見た視点は必ず両方を学ぶべきと言えます。
これは、戦争の時代だけではなく、歴史の学習では望ましい事だと私は考えています。
話が逸れましたが、要するに理想主義だけではダメだが、根本的な理想もない現実主義は更にダメだって事です。
だから理想の方を現実に合わせようという現在の憲法改正論(特に9条について)や核武装論は支持できません。
核兵器の抑止力についても触れておくと、アメリカは何千発もの核兵器を持っているにも関わらず、新たに核兵器を持とうとする国を説得できていません。
「どうしてお前は持っているのに、自分は持ったらいけないんだ」って話ですよ。
それは言う資格も、説得力も皆無だと言うより他ありません。
でも世界ではそれが罷り通ってしまっている。
そこに現代世界の矛盾があるんですが、如何せん国連などの国際機関の権限が弱いこともあるし、世界の構造的な課題ではあります。
最後に、あの戦争で犠牲となった全ての人のご冥福を祈ると共に、これからの世界に戦争や紛争で不当に死を迎える人が少しでも減り、いずれ0になることを願って、この記事を終わりたいと思います。

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