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こんばんは、series500です。
情けない・・・本当に情けない限りです。
本日の読売新聞夕刊、及び読売テレビを御覧の方はご存知かと思いますが、我が母校の姉妹校が、これ以上ないくらい恥ずかしい所業で報道されております。
まぁ、早い話が受験実績詐称なんですが、こんなバカなことで注目を浴びるとは・・・嗚呼、情けない。。。
調べれば例の履修漏れや野球推薦の様にいくらでも出てくることかもしれませんが、どう考えたって理不尽ですよ・・・こんな受験の実績で学校が選ばれるのは・・・
私は極端な話、大学の進学実績云々でレベルがもうけられる今の教育界こそ、あらゆる諸悪の根源だと思っておりますので、その辺を絡めて論じておこうと思います。(時間と精神的ショックの為、手短に述べます。)
既に述べました通り、進学実績で学校にランクが付き、受験競争が繰り広げられていることに大いに疑問を感じる次第です。
一部には韓国や中国都市部ではもっと過激な受験競争があるのだから日本は落ちたと言われますが、それは発展途上には付き物の現象で、それが生み出すものは一時的な発展でしかないことは今の日本を見ても分かって頂けるのではないかと思います。
しかし、学歴社会・受験至上主義的な考え方はこの様な実績詐称が出てくることからも分かるように、全く変わってはいないのです。
確かに現在の韓国や中国都市部の様な過激さは無くなったとしても、未だに進歩がないことは明らかです。
そして、現実として進学実績に差が出るのも、これは仕方が無いとも言えなくはない・・・
でも、こうやって受験が、進学が・・・と言っている内はどんな教育改革をやっても無駄なのです。
話は少しズレますが、「ゆとり教育」は子どもに甘すぎるとか学習機会が奪われたとか批判ばかりを聞きます。
しかし、そういう人に私は言いたい、「10年ほど前に『中央教育審議会』が出したゆとり教育に対する答申をよく読んでみろ」と・・・
あの「ゆとり教育」は今でこそ教育崩壊の根源と言われていますが、そもそもの理念はあれ程素晴らしいものは無かったと思います。
問題はそれを受け入れる社会と学校制度が成熟していなかったワケですが、例えば、週休5日制。
あれは平日に学校だけでなく塾等で時間を奪われている学習以外のスポーツだとか地域社会的・文化的活動、外で遊ぶ等の本来、子どもとして経験すべき時間の確保として導入されたものです。
しかし、現実にはその理念は十分に働きませんでした・・・それは、肝心の社会が動かなかったからに他なりません。
そうやって制度は確実に変わってきたのに、社会(ここでは「社会制度」の他に人々の「意識」も含む)が変わらなかったことこそが問題だと思います。
つまり、教育が勉強だけでなく総合的なモノに変わろうとしていたのに、それを未だに学歴社会を淘汰できなかったために合わなかったと言うことです。
なので、近年行なわれてきた「教育再生」と言われる改革は「再生」つまり、その意識(学歴社会・受験至上主義)にあった制度に戻そうとしているのです。
でも、本当に変わらないといけなかったのは、意識(学歴社会・受験至上主義)の方ではなかったのか・・・
ゆとり教育の下にあっても、受験戦争は本質的に変わらなかった・・・これは教科数の削減や受験方式の多様化で少子化を乗り越えるために大学のイロイロと試行錯誤しているが、いい大学・いい教育を求めて大学(高校・中学も)にランク付けされている現実から分かります。
話を繋げると、そうした受験の意義・内容が本質的に変わらなかったから、今回の様な問題が起こったのではないでしょうか?
ただ、私は単に受験競争を否定しているワケではありません。
ですが、更に言えば、学校(全ての学校)に学力レベルの差がありすぎることも問題です。
もちろん個人差を考えると学年が進むにつれて、勉強が出来る者とそうでない者の差が開くのは至極当然ではあります。
なので、あまりにレベルが異なる者を同じ「籠」(学校)に入れておく事は全ての者に適切な教育が出来ないという理屈も正論かもしれません。
しかし、そういった考え方が教育に格差を生んでいることも事実です。
だから、あまり学校間での学習格差をつけすぎない(最小限にする)ことが必要ではないかと思います。
ところで、これについては「エル・ハイスクール」の問題があります。
これは、「次代をリードする人材育成研究開発重点校」と呼ばれるもので、大阪府ではいわゆる学区ごとの最上位高校(1~2校)をこれに選定し、次世代のエリートを育成しようとする事業計画ですが、こういった考え方自体が、現在の教育格差の最たるものであると感じます。(理念は素晴らしいと思いますが、選定が最上位高校=エリート人材の点に問題。もっとモデル高校を均等かつ公平に選定、しかも実績を全ての高校に還元出来れば、それは正しい改革に繋がるかもしれません。)
そういった中で、今回の件に戻しますと、受験実績を偏重する教育制度こそ、もっと問題視されるべきではないでしょうか?
・・・ということで、なんか話が二転三転した上に、広がりすぎた感もありますが、教育については、自分の中で、この辺りで文章にして整理しておきたかったので、ご了承下さい。

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